3連休初日、札幌は前日からの24時間で45cmの積雪という大雪に見舞われました。
例年、2月3月は全く油断ができないのだけど、週の始めに2月としては観測史上初の13.9℃を記録!春のような陽射しにウキウキしていたところで冬に逆戻り~(T_T)
気温も低く-6℃とかの中、終了間際の札幌国際芸術祭と連携企画の展示をいくつか観てきました。
昨日で終了の会場もあり全部は観られず残念、気づくの遅すぎ…。
北海道立近代美術館「AINU ARTーモレウのうた」
こちらの展覧会は札幌国際芸術祭の連携企画で3/10まで開催中です。
モレウとはアイヌ文様の特徴の1つである渦巻き文様のこと。
今回の展覧会はこのモレウをキーワードにして、現代のアイヌアートと共に先人たちが遺した木彫品や衣服なども展示されていました。
撮影OKだった写真から何点か載せますが、気づくと現代の可愛い系のものしか撮っておらずでした (;^ω^)
沙流郡平取町在住のイラストレーター小笠原小夜さんの作品。
アイヌ文様の刺繍と動物たちのイラストを組み合わせた作品が可愛らしかった。
沙流郡平取町二風谷在住のアイヌ工芸家、関根真紀さんの作品。
ポップになったアイヌ文様、暖かい色合いがステキ。
こちらはやわらかい印象ですが、ビビッドな色のものやアイヌ文様のスタイリッシュなネクタイなど、ポップでカッコいい作品がたくさん展示されていました。
ARATA時代から私の好きな井浦新さんのブランドともコラボしているみたい。
網走郡津別町在住、現代において最も優雅なモレウを刻む木彫家・藤戸幸夫さんのマキリ(小刀)。
こちらは実際に手に取り、繊細な木彫を眺めることができました。
ちなみに刃の部分も危なくないよう木で作られていましたよ。
藤戸康平さんの世界
今回の展示でいちばん心惹かれたのが阿寒湖畔在住のアーティスト、プロダクトデザイナーの藤戸康平さんの作品です。
鉄のモレウがキラッキラ♪
この空間だけ別世界。
木で作られたモレウのモビール。
天井の空調でゆ~っくり揺れて、何だか不思議な音も聞こえていました。
いつまでも眺めていられるくらい心地よく、けっこうな時間見入っていたら、係の方に何度かのぞきに来られちゃいました。
大丈夫、触れたりしませんよ ^ ^
雑貨やグッズも可愛いものがたくさんありました。
結城幸司さんの版画
札幌市在住の版画家・木彫家・音楽家、結城幸司さんの作品。
動物の版画中心にたくさんの作品が展示されていました。
絵柄がとってもポップで力強く、色もキレイ。
結城さんが原作と版画を担当したミニアニメ映画「七五郎沢の狐」が会場内で上映されていて、外国人の方も真剣に見入っていました。
映画祭での受賞歴もあり、版画絵の力強さとトンコリの音、アイヌ語の語りが心地よく素晴らしい作品でした。
過去記事で伝統的なトンコリをエレクトリックなバンドで表現しているOKIさんのこと書いています。
今回の展示を観て思ったことは、現代の作品の中にも伝統は息づき、それでいて印象の異なる新しい息吹を感じるような作品たちは、どれも洗練されていてカッコよかった。
あと3会場、観てきた展示のお話は次回に続きます
忘れないうちにガンバって更新する予定です。