ゆるゆるループ、ときどきジャンプ。

おじいちゃん猫に音楽と映画そして日々の思いも

札幌国際芸術祭2024~「1924-2024 FRAGILE[こわれもの注意]」を観てきました



3月になりましたが冬に逆戻りの札幌…
そして私はちょっと油断をした途端またまた体重増加、骨折後の最高に増えた9kg増に逆戻りしてしまった。
40kg台だったのが自分で信じられなくなってきて、何だかもうずっとこの体重だったような気すらしてくる。
でも、受け入れることは絶対できないので仕切り直しだ。

 

 

札幌国際芸術祭とは


3年に一度、札幌で世界の最新アート作品に出合える特別なアートイベントです。
2014年の第1回は坂本龍一さんをゲストディレクターに迎え進められていましたが、中咽頭がんが見つかり治療に専念するため、予定していた出演が白紙になってしまったことが思い出されます。

www.gqjapan.jp
ちょうど10年前、札幌国際芸術祭1回目の頃の私は2011年から3年続けて毎年、可愛い猫を3ニャン見送る中でうつを発症、その後、子宮筋腫の手術に向けてリュープリン注射の治療をしていた頃で、それどころではなかった時代です。
あれから10年が経過しただなんて、早いような遅いような…。

3回目となる2020年の開催はコロナ禍で中止となり、今回は6年ぶりの開催となりました。

2024.siaf.jp

 

北海道立近代美術館「1924-2024 FRAGILE[こわれもの注意]」


前記事で書いた「モレウのうた」とは別の部屋での展示でした。


近代美術館収蔵作品とともに現存作家たちの新作が、「ひろがる」「ゆだねる」「シンプルに」「つながる」という4つの時間軸のなかに位置づけながら展示され、100年前から今日までを再考するという内容でした。

いやーでも、そういうテーマなど事前にある程度認識して観たほうが、個展以外はもしかしたらより楽しめるのかなと今回思いました。
美術に関しては本当に疎いし詳しくもなく、好みの作品に関してはじっくり観るもののよくわからないものは流れてしまい…
今回あとから美術手帖の記事を読み、なるほど~と思いちょっと勿体なかったような気分になりました。

なので例によって、いいなと思った作品だけになってしまいますが、撮ってきたステキな作品を紹介しますね。

 

「ひろがる」「ゆだねる」「シンプルに」


それぞれに位置づけられた作品の中から1枚づつ。

「ひろがる」
ガラス同士の接触により凍てつく林のような空間をつくり出す、行武治美さんの作品。
写真ではよくわかりませんがキラキラでとってもキレイ!
たしかに凍てつく林というか森の中…そんな世界が広がっていました。

「ゆだねる」
家庭用コンピューターミシンの刺繍データをプログラミングし、そこにバグを生じさせ「ゆだねる」ことで、支持体のない刺繍作品を制作している宮田彩加さんの作品。
これは自身のMRI画像をモチーフにした作品とのこと。

「シンプルに」に位置づけられる作品は撮っておらずですが、テキスタイル作品が多かったです。

 

「つながる」の作品に惹かれる


この展示作品の中で特に気にいったのが「つながる」に位置付けされていた作家さん3人の作品です。

細い1本の糸と糸を撚り、絡め結び合わせる「マクラメ技法」の応用で制作された、ビビットな色の中村木美さんの作品。

 

フィルムカメラによって撮影した東京の風景をデジタル加工することで制作した「現代の浮世絵」石井享さんの作品。

そしてそして、大好きなあべ弘士さんのインスタレーション!!

 

あべさんの作品の展示があるとは知らずに観ていたので大興奮!
絵本の原画も数点ありました。


とても楽しかった近美の展示、前記事で書いた「モレウのうた」を2時間ほどかけて観て、ランチを食べた後に国際芸術祭を同じく2時間ほど観るというアート三昧の一日となりました。

あと2会場、続きはまた次回書いていきます。