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おじいちゃん猫に音楽と映画そして日々の思いも

映画『ボーダー 二つの世界』とムーミントロール

朝から深々と降り続いていた雪がやみ、おひさまが出てきました。

何かちょっとほっとする。

曇り空で雪のまま、夕方になり暗くなるのは悲しすぎる…。
 

先月のこと…

『ぼくのエリ 200歳の少女』の原作者ヨン・アイビデ・リンドクビストが原作と脚本を担当した北欧映画『ボーダー 二つの世界』を観ました。

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アリ・アッバシ監督 2018年 スウェーデン

第71回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」でグランプリを獲得。第91回アカデミー賞スウェーデン代表作として選出、メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされた。

 

あらすじ

ティーナは、人間の羞恥心や怒りなどのネガティブな感情を察知できる嗅覚の持ち主、税関の検査員としてその人間離れした特殊能力を生かしている。醜い外見ゆえに周囲から異端視され、森の野生動物との戯れに安らぎを感じている。そんな異形の主人公が同じ風貌や匂いを持つ流れ者の男性ヴォーレとめぐり合い、自分が人間ではない出生の秘密を知る。そしてティーナはある犯罪に巻き込まれていく。

 

感想

強く印象に残っている『ぼくのエリ 200歳の少女』の原作者による北欧映画…
というだけで、内容に関する予備知識はなく鑑賞しました。

北欧に伝承する生き物トロールを題材にした物語なのですが、美醜の問題、ジェンダーの問題、マジョリティーとマイノリティー、ファンタジーとリアルなど…
児童虐待やチェンジリングのタブーにも触れながら、様々なボーダー(境界線)が絡み合う何とも表現の難しい映画です。

 

主人公ティーナが鼻をひくひくさせ、通行人を嗅ぎ分けている冒頭シーンですでに、正直私は何だか複雑な気分になってしまい、見続けようかどうしようか一瞬考えてしまいました。

話が進み、似たような顔つきのヴォーレが出てきたあたりで、やっと「あれっ?」
と思う感じのまぬけぶり…

二人の俳優さんの風貌が、特殊メイクであることに気づかなかったんです (;^ω^)

 

eiga.com

 

映画としてはとても面白く、ティーナを演じた女優さんの表現力も素晴らしいです。

見た目の美しさに執着する社会への風刺も描かれているのだと思います。

…が、私にはどうしてもヴォーレの風貌が不気味で、目を背けたいような、逃げたいような心がざわざわし続ける始末で…

その日の夢にも出てきてしまい怖かった (T_T)

 

そして、強烈な映像もあります(映画はR-18です)。

う~ん理屈ではなく、残念ながら生理的にダメなヤツなのでした。

私が観たWOWOWで放送されたものや、発売されているブルーレイ版ではモザイクが入るようですが、封切られた映画では入っていなかったらしいです。

モザイク入らない方が、人間ではなく別の生き物トロールであることがはっきりとし、個人的には受け入れやすいような気がしないでもない…

 

 

ティーナが自然に溶け込み、野生動物と心を通わせるシーンは、とてもリアルでありながらファンタジーのようでもある美しい場面です。

人間の世界に馴染んでいるティーナが、人間の価値観とそうではない性質との間の葛藤により苦悩、自らの決着をつけていく展開はスリリングでサスペンスのよう…

ポスターの宣伝文にあるミステリーというのとも、ちょっと違うようなジャンル分けすら難しい物語。

1度観て心構えができたので、もう一度しっかり観てみたい映画でもあります。


この『ボーダー 二つの世界』や『ぼくのエリ 200歳の少女』の原作『MORSEーモールス』の続篇も収録されている短篇集が発売されています。

これは是非読んでみたい。

 

 
それにしてもトロールって、北欧伝承の妖精としか知識がなく、何だかとっても興味を持ちました。

アナ雪にもトロールたちって出てくるんですね、観ていないのでわからないけれど。

私の中では、トロール=ムーミンってイメージが出来上がっていたけれど、ムーミントロールはこの妖精とは別物だそう。

 

うちには、幼稚園に行く以前の小さな頃から、なぜかムーミンの絵本や紙芝居などがありました(母が好きだったのかも)。

マフラーをしたムーミンの絵本を母が読んでくれたことも、うっすら覚えていますが、何か怖かったんですよねムーミンの世界って…

小さな頃って何となく暗い感じが怖いじゃないですか、うまく言えないけれどトーンの暗さが。

ムーミンー冬ー雪みたいな陰鬱な感じを、幼少時代から植え付けられてしまっていたのかも…。

 

当時、いちばん最初のアニメのムーミンは、札幌ではまだ放送されておらず(フジテレビ系列の局がなかった)、2回目の新ムーミンと呼ばれてるものから観ていたみたい。

ムーミンの声(岸田今日子さん)も子供の頃は怖かったし、ニョロニョロの大群も何かうすら怖かったー

スノークのおじょうさんがノンノンだった時代です ^ ^

 

80年代半ばくらいにスナフキンブームのようなものがあり、パンク系の人がスナフキンの絵のTシャツとかトレーナーとか着出したんです(私も着ていましたが)。

その後、テレビ東京でやけに可愛らしくなり、暗さの微塵もないムーミンが放送されます。

スナフキンも何だか子供のようになっちゃって…

その頃、バンドのメンバー含め何人か友達でクリスマス会をし、プレゼント交換のためにニョロニョロのぬいぐるみを買ったこと、よく覚えています。

ニョロニョロの当たったコが、喜んだか嫌がったかは覚えていませんが (;^ω^)

 

劇場版『ムーミン谷の彗星』、マッツがスニフ役として声優で出演しているため、ずいぶん前に観ました。

 



キャラクターがフェルトで作られていて可愛いけれど、世界滅亡のお話…
暗いです。

 

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