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おじいちゃん猫に音楽と映画そして日々の思いも

好きなLGBT映画10選<後編>



7月から始まった左手のリハビリが今日で終了しました。
自分の通院は定期的なものばかりのため、こうして終わってしまうことに妙な感覚があるし、お世話になった作業療法士さんにもう会えないのは寂しい…。
左手にはまだまだ違和感が残るものの、時間経過でちょっとづつ改善されていくそうなので、焦らず気長に指を動かしていきます。

それでは前記事の続き、好きなLGBT映画10選<後編>です ^ ^

 

yuraneco.com

 

シングルマン(2009年)

アメリカ映画
監督トム・フォード、主演コリン・ファース

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世界的ファッション・デザイナーとして活躍するトム・フォードが長編映画初監督に挑んだ話題作。1964年に発表されたクリストファー・イシャーウッドの同名小説を原作に、長年のパートナーを亡くした50代のゲイのイギリス人大学教授の愛と葛藤を描き出す。

全編トム・フォードの妥協なき美意識で埋め尽くされたスタイリッシュ映画。
でも、ただのオシャレ映画などではなく、主人公の孤独や底なしの虚無感をコリン・ファースが演じきっている。
それにしてもコリン・ファースのスーツ姿は本当にステキ、私の中ではNo,1だ。
どんな役をやっても存在感あるけど、大学教授で屈折していてエロエロ光線出してる…この役はかなりハマり役だと思う。


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人生はビギナーズ(2010年)

アメリカ映画
監督マイク・ミルズ、主演ユアン・マクレガー

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75歳の父親が、突然「私はゲイだ」とカミングアウト。自分らしい人生を謳歌する父の姿に、38歳独身の息子は戸惑いを隠せない。マイク・ミルズ監督が自らの体験をもとに描くハートウォーミング・ストーリー。

この映画においてのLGBT要素は、内容の軸ではあるけれど物語のひとかけら。
若い恋人を作りパーティーを開いたり、ゲイの友だちに囲まれた幸せそうな、ガンの宣告を受けた父の姿、それを目にする不器用な息子の心の機微をユアンが演じる、これまたハマり役でどんどん引き込まれてしまう。

犬がかなり可愛いだけでなく、字幕付きで気持ちが表示されるのもポイントだったり、映画の中に登場するオリヴァーのイラストもいい感じで、邦題はダサいけど映画の作りはセンス良し。
こちらまで心が軽く前向きになれそうな大好きな映画だ。

イヤだイヤだ言いながらこの場所から動けない自分をどうにかしなくては…
と、今観たらたぶん思いそう。

 


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チョコレートドーナツ(2012年)

アメリカ映画
監督トラヴィス・ファイン、主演アラン・カミング

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カリフォルニアで歌手になることを夢見ながら、ショウダンサーとして日銭を稼いでいるルディと、正義を信じ世の中を変えようと弁護士になったポール、そして母の愛情を受けずに育ったダウン症の少年マルコは、家族のように寄り添って暮らしていた。しかし、ルディとポールはゲイであるということで好奇の目にさらされ、マルコを奪われてしまう。

お人形抱いて道をさまよい歩いているマルコが切なくて、予告編観るだけでヤバい、涙が出る。
どうしてこの3人の幸せを壊すのか、怒りとやるせなさで観ているのが辛いけど、心に訴えかけてくる目をそらせない内容。

アラン・カミングの演技は素晴らしく、最後に歌う「アイ・シャル・ビー・リリースト」には心が震えた。
個人的に、本家のボブ・ディランではそうはいかない。

ここ数年、自分の中で「チョコレート・ドーナツ」を超える映画は出てきていないのかもしれないなー


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パレードへようこそ(2014年)

イギリス映画
監督マシュー・ウォーカス、主演ビル・ナイ

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1984年、英国サッチャー政権下、炭坑労働者たちのストライキに心を動かされ、彼らとその家族を支援するために、仲間たちと募金活動を始める。しかし、彼らが実はゲイの活動家(LGSM)だと知ると、寄付の申し出はことごとく断られてしまう。そこへ、勘違いから唯一受け入れてくれる炭坑が現れる!彼らは、ミニバスに載ってウェールズ奥地の炭坑町へと向かうが…。

「フル・モンティ」「ブラス!」「リトル・ダンサー」…
私の大好きな3大炭鉱モノ英国映画に続くのが、ロンドンのゲイの活動家グループとウェールズの炭鉱労働者たち、これら境遇の違う人々をつないだ友情の物語が「パレードへようこそ」だ。

重くなりがちな社会的テーマをユーモアと情熱で料理する、バックに流れる音楽はもちろん80年代UKモノ ^ ^
登場人物たちはみんなキャラが立っていて魅力的、特にポスターの真ん中に写っているおばちゃんが本当にいい味出してて、スカッとしたりクスッとしたり…。

やっぱイギリス映画最高~♪って思ってしまう大好きな映画。


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ベニスに死す(1971年)

イタリア・フランス合作映画
監督ルキノ・ヴィスコンティ、主演ダーク・ボガード

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「山猫」と並ぶ代表作。ノーベル賞作家トーマス・マンの同名小説を原作に、作曲家グスタフの美少年への心酔と老いの苦しみを描いた耽美主義映画。

マーラーの「アダージェット」を聴くと、もうこの映画しか思い浮かばない。
初めて観たのはTV放送で中学生の頃だったかと思うけど、アルバイトをしていた映画館のヴィスコンティ特集の上映でしっかりと観た。

ビョルン・アンドレセンの類を見ない美しさは、BSなどで放送があると今もやっぱり観てしまう。
コレラを病む古都の話は、現在のコロナ禍で観るとまた違って見えるのかもしれない。


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あとがき


アルバイト先の映画館で観た映画から始まったので、終わりもそうしてみました。
脱線しそうになるのを我慢し短くまとめたつもり、それでもやっぱ長くなっちゃった。

書いていて自分でも懐かしく思い出し、全部もう一度あらためて観てみたいと思っている次第 ^ ^

お読みいただきどうもありがとうございました。

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