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好きなLGBT映画10選<前編>



うっすらと雪が積もった朝、イヤ~な冬の到来です。
これから続く4ヵ月間、少しでも浮き上がれるよう楽しめること探さなきゃ。

受付終了お題になってしまっていることにさっき気づいたけれど、もう書き始めてしまった「好きな◯◯10選」、エントリーとか別に気にせずこのまま書いちゃおう。
1つ1つの映画を簡単にあっさり書いたつもりが、けっこうな長さになってしまったため2回にわけます。

 

 

好きなLGBT映画は全てゲイ映画だった


イギリス好きな私としては、好きなイギリス映画で10選と思ったものの無理、いっぱいありすぎて選べません!
ちょうどいくつかのブログで『きのう何食べた?』劇場版の感想を読んだこともあり、テーマをこれに決めた。
10本のうち8本が公開時に映画館で観賞したもの、どれもこれも心に残っている映画ばかりだ。

 

蜘蛛女のキス(1985年)

ブラジル・アメリカ合作映画
監督ヘクトール・バベンコ、主演ウイリアム・ハート

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ファシズムが台頭する南米某国の刑務所を舞台に、政治犯と同性愛者の交流を描いたヒューマンドラマ。

アルバイトをしていた映画館で上映されていた、私にとっては懐かしい作品。
この映画で、アカデミー主演男優賞とカンヌ国際映画祭男優賞を受賞したウイリアム・ハートの繊細でやわらかな演技に度肝を抜かれた。


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トーチソング・トリロジー(1988年)

アメリカ映画
監督ポール・ボガート、脚本・主演ハーベイ・ファイアスタイン

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トニー賞の戯曲賞、男優賞を受賞した傑作舞台の映画化で、作者のファイアスタイン自身の人生をもとに、愛する者との別れや葛藤の中で傷つきながらも誇り高く生きようとするゲイの男性を描く。

主人公の波乱万丈な人生が、コメディタッチかつハートウォーミングに描かれている作品。
公開時に友達と一緒に観に行き、2人してガラガラ声のけなげで可愛らしい主人公が大好きになった、ラストは涙。


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ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(2001年)

アメリカ映画
監督・脚本・主演 ジョン・キャメロン・ミッチェル

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ヘドウィグは売れないロック・バンドのシンガー。旧東ドイツ生まれの彼は、かつてアメリカ兵と結婚するためにした性転換手術の失敗から“アングリーインチ(怒りの1インチ)”を持っていた。やがてロッカーを夢見るトミーと恋に落ち、自分の持つ音楽やロック魂を全て教え込むのだが、トミーは裏切り全曲を盗んでデビュー…。

これは本当に心を揺さぶられた映画。
とにかく楽曲が素晴らしく胸に突き刺さり、途中に入るアニメーションも味がある。

ボウイとルー・リードがミックスされた感じに聴こえるけど、それはそれってことで…
この曲が大好き。


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この曲を盗んだトミーが歌う姿をヘドウィグが遠くから見ているシーンに大号泣。
他にも ♪The Origin of Loveとか ♪Midnight Radioとか、魂に響くような曲ばかりで…
一緒に行った友人がひくくらい泣いたわ~ (;^ω^)


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ブロークバック・マウンテン(2005年)

アメリカ映画
監督アン・リー、主演ヒース・レジャー

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1960年代初頭のアメリカ・ワイオミング。カウボーイのイニスとジャックは2人だけの厳しいキャンプ生活の中で愛し合うようになり、結婚後もひそかに交流を続ける…。

わりと最近BSで放送されたのをチラ見、後からアマプラで観た。
厳しく美しい自然の中でのつかのまの楽園、現実に戻り襲いかかる苦悩を、28歳で他界したヒース・レジャーが演じている。
想いがあふれる最後のシーンはとても切ない。


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ミルク(2008年)

アメリカ映画
監督ガス・ヴァン・サント、主演ショーン・ペン

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同性愛者であることを公表した上で、米国史上初めて公職に就いた政治家ハーヴィー・ミルクの半生を描いた伝記ドラマ。

「ドラッグストア・カウボーイ」や「マイ・プライベート・アイダホ」などで好きな監督、しかも主演はショーン・ペン。
政治家の半生とかあまり興味はなかったものの、これは自分的には観ない選択肢のない映画だった。
政治家ミルクというより、人間ミルクとまわりの人たちを描いた群像劇の色が濃い

「アイ・アム・サム」の時もビビったけど、この「ミルク」も負けてない。
ショーン・ペン恐るべし!


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あとがき


公開年の古い順にあげた5本に何と90年代のものが1本もない、しかもすべてがアメリカ映画だってことに気づきちょっと驚いた。
90年代って「トレイン・スポッティング」を筆頭に、イギリス映画が台頭した個人的には良き時代、好きな映画がたくさんある。

ふと思ったのだけど、映画館での映画って1人で観るor誰かと観る、一般的にはどっちが多いんだろう…。
私は2004年頃までは同じ趣向の友人がまわりに存在したため、映画は誰かと観るものだったけど、「ミルク」の頃には1人で観るものに変わった。
今ではある意味、ほとんど読書感覚。
1人で観賞、感想を言い合うこともなく1人で消化…
こう書くと何だかすごく寂しい感じもする。


はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選


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