映画館に映画を観にに行くことがコロナ禍以降ずいぶん減っていて、それが何となく普通になってしまったけれど、今年は1月の「パーフェクトデイズ」に始まり、気づくと毎月1本映画を観に行っている。
このまま月1本くらいは楽しみたいな。
アキ・カウリスマキ監督作品「枯れ葉」
2月に観た映画は引退を撤回したアキ・カウリスマキ監督6年ぶりの新作「枯れ葉」。
ざっくり言うと、偶然会った孤独な男女が惹かれ合っているのに次々と不運に見舞われすれ違い続けながらも、それぞれがどこかで信じてあきらめないからこそのハッピーエンドへという内容。
そんなシンプルでわかりやすい話を寒々しいヘルシンキを舞台に、カウリスマキ監督独特の間や登場人物の無表情で棒読みのセリフ、悲惨なのにどこかクスッと笑ってしまうような可笑しみ、バンドもカラオケもごっちゃになっているような使い方の音楽が、これまたシュールで可笑しい…
そして、カウリスマキ作品には毎回登場するわんこも可愛い。
そんなカウリスマキの世界を堪能しました。
家でもカウリスマキ
久々に他の作品も観たくなりアマゾン・プライム・ビデオで検索したら、労働者三部作と呼ばれている「パラダイスの夕暮れ」「真夜中の虹」「マッチ工場の少女」がすべて配信されている~!!
3本とも30年ぶりくらいで再び鑑賞。
映画館で観てやっぱりクスッと笑った20代の頃を思い出しつつ、カウリスマキ作品を家でも堪能しました。
それにしても「枯れ葉」を観に行った時、客層が思いのほかシニアの女性(70代くらい)が大半でちょっと不思議な感じがした。
札幌でこういう系統の映画を上映してくれるのは1館だけあるミニシアターなので、映画好きしか来ない場所ではあるのだけど、言ってしまえば見せ方に何の盛り上がりもない感動要素もないようなカウリスマキ作品観るんだね~って感じの意外さ。
でも、もしかしたらカウリスマキってファンはシニアが多いのだろうか…
自分だってシニアはもう目の前だったりするんだけど (;^ω^)