ゆるゆるループ、ときどきジャンプ。

おじいちゃん猫に音楽と映画そして日々の思いも

北海道立文学館で『金子みすゞの世界』を観てきました



朝からとても良いお天気だったため、急いで洗濯をし喜んで外に干していたら、いきなり雲行きが怪しい意表をつく展開に…。
衣替えの最終段階で夏までしまうものや大物も洗ってしまい、部屋に戻すのはなかなか大変な状態。
一応、雨にはならず済んだもののほとんどが乾ききらず、結局部屋の中に干すはめに。
女心と秋の空…まさしくそのとおりだわね。

 

 

特別展『金子みすゞの世界』

 



金子みすゞ(1903~1930)
大正から昭和初期にかけて活躍した童謡詩人。20歳の頃から童謡を書き始め、雑誌に投稿するやいなや、四つの雑誌すべてに掲載される。とりわけ「童話」の選者であった西条八十からは高く評価され、多くの読者の憧れの的となる。しかしそれは長く続かず。西条八十の留学や昭和に入ってからの童謡運動の衰退、病気、離婚などの苦難が次々と身に降りかかり、みすゞは26歳の若さでこの世を去ります。

「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。

「ばか」っていうと
「ばか」っていう。

「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。

そうして、あとで
さみしくなって、

「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。

こだまでしょうか、
いいえ、誰でも。


東日本大震災の時、TVのCMが一斉にACジャパンの広告に切り替わった。
その中でもよく覚えているのは、この金子みすゞの詩『こだまでしょうか』だ。
UAの朗読もさりげなく、静かに心に染み入ってきた。

そして、図書館でみすゞの詩集を手に取った時、彼女の感受性の強さとさびしさのようなものが押し寄せてきた。

今回、北海道立文学館での特別展『金子みすゞの世界』は、6章に分かれた展示内容となっていた。

1. みすゞの家族とふるさと
2. 小学校~女学校時代のみすゞ
3. 童謡詩人 金子みすゞ
4. みすゞの死
5. 幻の童謡詩人
6. みすゞの蘇りと広がり


みすゞと家族の写真をながめ、自筆で書かれた童謡を味わい、説明文を一字一句見逃さず読み、みすゞのあまり幸せとはいえない短い一生をざっと知ることができた。

みすゞの出世作『大漁』という詩がある

朝焼け小焼けだ
大羽鰛の大漁だ
浜は祭の
ようだけど
海のなかでは
何万の
鰮のとむらい
するだろう


この詩に見られるように、陽というのか平和な光景からどーんと暗に落とす感じ、どんでん返しをするような流れの詩がみすゞの詩には多い気がする。
これって単にやさしいとか繊細とかいうのとは、私はちょっと違うような気がしていて、培ってきてしまったさびしさや儚さ、なんともいえないドキッとするような毒、何だか暗さを感じてしまう。

展示は8月末から開催されていたのに行く機会を逃し、先週末、終了前日の鑑賞となってしまったこともあり、道立文学館にはたくさんの人が来場していた。
入場制限がかかるような状態は初めて見たし、次々と絵本詩集が売れている風景も初めて…
いつもはほぼ貸し切り状態のような感じだったりするんだけど (;^ω^)

それにしても気になって仕方がないことに、亡くなる前日に娘と一緒にではなく自分だけの写真を写真館に撮りに行っていること…(思うに娘のために、一緒に写った写真を残したいのでは?)、なぜまだ小さな娘を残し自死しなければならなかったのか…
もしかして今でいううつ病を患っていた?
歩くのもやっとなくらい重症だった病気のせい?

展示会ってその作家のことを知る入口のようなものなのかな、そこからもっと深く作品に触れていったり人となりをもっと知りたくなる。

展示には略年譜があっただけで一切触れられていない、もちろんとんでもない最低夫のことについても。

そのあたりのことはまた次回書きます。

 

 



またまたカレーを食べてきた


展示会に行く前の腹ごしらえ!
1度訪れた時は満員で入れず、今回はオープン時間に合わせて行ってみた。
無事、席につきほっとしていたのもつかの間、すぐに席がうまる。
ここはオープンと同時、もしくはオープン後1時間くらいを目安に行くのがいいようだ。


こちらのカレーはスリランカカレー、辛い赤いカレーと野菜の黄色いカレーがひとつのお皿に盛られていて、見た目もこんなにカラフルで美味しそう♪

私が頼んだのは辛々チキンと今日の野菜(キャベツと小松菜)。


アツアツさが足りなすぎなのは残念だったけど、いや~美味しかった。
女性が1人できりもりしている上に、注文を取ってから作り始めるため待つこと50分間 (;^ω^)、それでもみんな静かに待っている人気店だ。

その間、来客もあるのだけどすぐには対応できない状態で…
思わず代わりに説明したいくらいに手が回っていない。
お勘定の時に見えた厨房がとっ散らかってて、本当に大変そうで「洗い物手伝いましょうか」ってマジで言いたくなるくらいだったわ。