ゆるゆるループ、ときどきジャンプ。

おじいちゃん猫に音楽と映画そして日々の思いも

無観客オンラインライブ「ウタサ祭り」を観ました



はてなブログのことでちょっと気になったことがある。
私はダッシュボード内の購読リストから、読者登録しているブログを読むのが日課なのだけど、それが時々、見落としているわけではないのに、知らないうちに更新されているブログがあることを不思議に思っていた。
そして、自分の前々記事でいただいた☆の数が、なぜか突然いつもの1/3くらいだったことによりはたと気がついた。
その前々記事はタイトルと数行書いただけで、下書き保存するつもりが間違えて「公開する」を押してしまい、慌てて下書きに戻した経緯があった。
一度、購読リストに記事がアップされてしまうと、その後、記事を書き終え公開しても、購読リストには載らないのではないのだろうか…
そう思うと不思議だった現象にも納得がいく。

それはそれとして、いつもたくさんの☆をありがとうございます。
このブログって特化ブログではなく、コタのことを書いたかと思えば音楽記事が続いたり…
いつも思うことなのですが、興味のある記事を読んでくださるだけでとても嬉しいので、☆とか気にせずどうぞスルーしてくださいね ^ ^
雑記の記事と一部の人しか興味がないであろう音楽記事、この☆の数が逆転していたことで今回またちょっと気になってしまいました。

 

 

阿寒ユーカラ ウタサ祭り2022


北海道の東部に位置する阿寒湖には、約120人のアイヌの方々が暮らすコタン(アイヌ語で集落の意味)があります。夏は35℃を超え、冬は−20℃にもなる非常に厳しい自然環境の中、固有の動植物とともに、その地に暮らす様々な人種の方とともに、阿寒アイヌの方々は日本人として生活しています。

2019年、アイヌ新法の成立により、アイヌの方々は日本の先住民族であると明記されましたが、その歴史・背景の認知がこの国にはまだほとんどありません。

阿寒ユーカラ「ウタサ祭り」の「ウタサ」とは、アイヌ語で「互いに交わる」という意味を現しています。このお祭りでは、独自のカルチャーを持ち育ったアイヌの方々と、それ以外のカルチャーを持つアーティストたちが互いに交わり、認め合い、まだ見たことのない全く新しいライブステージの時間を共有、提供することを目的にスタート。

f:id:yuraneco:20220214161407p:plain

(公式HP https://utasamatsuri.jp/より)

 

週末、阿寒湖アイヌコタンで有観客での開催予定だった「ウタサ祭り」、コロナウイルス感染拡大の状況から「無観客無料オンラインライブ配信」として、昨日スペースシャワーTV(DAX YouTubeアカウント)で16時から5時間近くもの長い時間、ライヴセッションを楽しむことができた。
すごく観たかったライヴをYouTubeで、しかも無料で観ることができるなんて幸せ。

 

ロストカムイ


二部構成にわかれたセッションの合い間に、現在はまん延防止等重点措置が解除されるまで休館中のアイヌシアターイコロで上映されているプログラムの1つ「ロストカムイ」の上映もあった。
「ロストカムイ」は「アイヌとエゾオオカミ」をテーマにした物語。
デジタルアートとアイヌ古式舞踏を融合したプログラムになっており、私も見るのは初めてのこと…
幻想的な森、美しい演出と音楽、ダンサーの方の踊りも素晴らしく、30分ほど大迫力の映像に引き込まれてしまった。
オープニングが素晴らしくカッコいい。


www.youtube.com

 

出演アーティストたち


このイベントを知るキッカケとなったのは、昨年観に行った画家でディジュリドゥ奏者GOMAの展示。

yuraneco.com


ディジュリドゥとは、オーストラリア大陸の先住民アボリジニの金管楽器なのだけど、ウタサ祭りでのGOMAは、アイヌのディジュリドゥと呼ばれるイオンカを演奏していた。
この2つの楽器はそっくりで、ディジュリドゥでの共演だと見間違うくらい…。

そして同じく昨年、たまたま観に行ったアイヌ民族博物館で知ったOKIとカラフトアイヌの伝統弦楽器『トンコリ』。

yuraneco.com


OKIはアイヌの民族衣装ではなくビシッと決めたスーツで登場!
バックのコーラス(男だけ)が、曲の途中でステージの前方に出てきて踊るのだけど、それがマッドネスみたいでカッコよかった~♪

出演したGOMAとOKIの動画はそれぞれ過去記事で紹介したため、もう1人というか1バンド、今回もド迫力の演奏をしていたGEZAN。
イントロでバグパイプを演奏しているところで、すでに私はやられた。


www.youtube.com


日本のバンドを聴かなくなって久しいけれど、このバンドって土着的なニューウェイヴの匂いがして、個人的にものすごく懐かしい。
自分がギターで初めて組んだバンドがこっち系統だったため、一気に10代の頃へタイムスリップする感覚が…。

GEZANはこの曲をウタサ祭りでも演奏、イントロからず~っと呪文のように繰り返されるバッキングVOをアイヌの歌い手が担当するというセッションだったのだけど…
その声がどんどん力強く熱を帯びていき、ものすごい「誅犬」となっていく演奏には鳥肌が立った。

日本の先住民であるアイヌの音楽はルーツミュージックであり、ある意味ソウルミュージック。
暮らしと共にあるアイヌの音楽と、そうではないエンターテイメントとしての音楽が混ざり合って生まれるもの…
ちょっと体験したことのないような世界が繰り広げられていた。
コロナが収束し有観客でのライヴが開催されるようになったら、実際にライヴ体験してみたい、厳寒の阿寒に行くという私にとっての無理難題を突破できたら…。

 

にほんブログ村 音楽ブログ 音楽のある暮らしへ